株式会社ふたつぶのクライアントである株式会社八ヶ岳高原ロッジ様(以下、八ヶ岳高原ロッジ様)は、今から50年以上前から八ヶ岳の東側麓に広がる自然郷に別荘リゾートを開発し、八ヶ岳高原ロッジ、八ヶ岳高原ヒュッテ、八ヶ岳高原音楽堂といった施設を管理、運営されている歴史ある会社です。
八ヶ岳高原ロッジ様の企画課に所属される蕪木冬樹様(以下、蕪木氏)と富田真奈美様(以下、富田氏)が、これまで紙媒体のみだった発信方法を、SNSやWebも活用しつつ、多岐に渡る事業の魅力を客観的な視点で発信していきたいと考えていたところ、ご縁あって弊社にご相談いただきました。
SNSについては、売上よりも、「純粋に八ヶ岳高原という環境の魅力に興味を持っていただきたい!」を重視し、コロナ禍で来訪者が減少しても、あえて来てくださいという投稿は避け、日々の自然の移り変わりを、楽しい気持ちで発信してこられました。結果的に、SNSのフォロワー数が倍以上に増えただけでなく、熱心で好意的なコメントも増えたそうです。
弊社では、広報PRとしてSNSの運用サポートもさせて頂いています。
インタビューの中では、蕪木氏と富田氏から、弊社に依頼する際に、”どんな事に困っていたのか”、また”それがどう変化していったのか”など、具体的にお話を聞かせて頂きました。
(インタビューは、2021年3月当初のもの)
八ヶ岳高原ロッジ業務内容
――:御社の事業内容について教えてください。
蕪木氏:私たちの事業を一言でいうと、別荘リゾートの運営です。
長野県から山梨県にまたがる八ヶ岳連峰の麓に、約200万坪の敷地を所有し、別荘地業とホテル事業を主な生業としています。特徴としては、私たちが企画を担当している「八ヶ岳高原音楽堂」という文化施設を持っていることも、その特徴の一つと言えるかもしれません。
元々この場所は荒れ果てた牧場跡地でしたが、私たちはそこに木を植えて、森を育てるという事業からスタートしました。そこに共感して下さる人が集まって、コミュニティが生まれ、このコミュニティが少しずつ醸成されていき、集いの場所としての文化施設、八ヶ岳高原音楽堂が誕生したという歴史を持っています。
私たちの会社の理念として、「自然と人と文化の共生」を掲げていますが、自然の中で、豊かで文化的なライフスタイルを提供することが、私たちの仕事だと考えています。
――:八ヶ岳高原ヒュッテの運営もされていますが、そこでは結婚式もされていらっしゃるんですよね?
蕪木氏:そうですね。テレビドラマの舞台にもなった瀟洒な洋館ですが、元は尾張徳川家のお屋敷で東京の目白にあったものを、こちらに移築し、大切に管理してきました。
蕪木氏:それを活用することで、近年はウェディングも挙げられるようになり、多くお問い合わせも頂いています。
――:実際に足を運ばれるお客様の層は、どういった層なのですか?
蕪木氏:幅広い層のお客様にいらしていただきますね。別荘というと、世代は高い層をイメージされるかもしれませんが、ライフスタイルの多様化に伴い、世代は広がっています。
ホテル、ウェディング、コンサートも展開していますので、幅広い層のお客さまにご利用いただいています。例えば20代のカップルに結婚式を挙げていただいたり、三世代で旅行にいらっしゃる方、お子様を連れてコンサートに足を運ばれる方もいらっしゃいます。
多岐に渡る魅力を客観的な視点から伝えたい
――:弊社に依頼された業務として、SNS、特に現在では、インスタグラムに関するご依頼やご相談を頂いているんですが、そもそも、御社が抱えていた課題や問題点を具体的に教えてください。
富田氏:現在、別荘、ホテル、コンサートと、事業が多岐に渡り、それぞれの魅力を、どのように結び付けて、発信したらよいのかわからなくて、客観的な視点でアドバイスを頂けたらいいなと思っていました。
――:弊社にご相談をいただく前は、お客様やクライアント様にどんな発信をしていたのですか?
富田氏:メインは紙の媒体ですね。ホームページも持ってはいるのですが、そこに誘導する手段がありませんでした。
――:なるほど。紙媒体だと発信力が限られているから、SNSやWebを活用した発信をしていきたい。また、伝えたい魅力を客観的に見ると、どう見え、どう伝えていけるのか!という所に着目されたのですね。
ふたつぶを知ったきっかけ
――:弊社のような同業者は沢山あると思うんですが、弊社を知ったきっかけは何でしたか?
富田氏:2017年に渋谷で、福田さん(ふたつぶ代表)のSNSのビジネス運営講座というのが開催されていて、それに私が参加させて頂きました。ビジネス講座という名前なので、堅苦しい感じかな?と思っていたら、「真面目な投稿は禁止!」など、ちょっと笑えるような投稿をメインで教えて下さいました。
SNS運営って楽しくやってもいいんだ!という、印象が強く残りましたね。
――:堅苦しそうな講座だけれども、SNSの発信って真面目ではなくて、型を崩して楽しい発信をした方がいいんだという点が、他の会社さんと違った印象だったということですね?
富田氏:はい。すごく楽しいんだなって思いました(笑)
伝統ある会社だからこそ、新しい視点を大事にしたい
――:御社は、伝統ある会社だと思うのですが、実際に型を崩した発信をしようとしたときに、これで大丈夫なのだろうかという葛藤はありませんでしたか?
富田氏:(蕪木氏をみながら)どうですか?葛藤って(笑)?
ぶれないキャラ設定が大事ということを福田さんがおっしゃっていました。どこまで崩していいのかという点は、最初にこういうキャラクターでいけば、変にとられないよ!というキャラクター設定から教えて下さったので、そこは特に心配はありませんでした。
――:SNSの発信やWebについて、弊社に業務の相談をするときに一番重視したポイントはどのようなところだったんですか?
蕪木氏:ふたつぶさんならではの視点を大事にしたいと思っています。我々もこの環境が好きでこの会社に入ったわけですが、内側にいると気が付かない魅力、気が付かない視点というのがどうしてもあると思うので、思い切って第三者の新たな視点から切り込んでいただきたいなと思っています。
SNS発信は、社内の理解から
――:弊社とお付き合いが始まったのが2017年ということでした、現在は2021年で4年の歳月が経っています。これまで、具体的にどんなお仕事の依頼をされましたか?
富田氏:まずは、「SNSがどれだけ会社にとって有益であり、大切なのかという部分を社内の人に知って欲しいな」と思い、社員向けにSNS講座を開催して頂きました。それがきっかけで、SNSの大切さや可能性が社内でも浸透して理解が得られました。現在では、弊社のアカウント全般のコンサルティング、それからインスタグラムの投稿代行をしていただいています。
ふたつぶ依頼後に熱意あるファンが増加!?
――:ご依頼をされてみて、どのような変化がありましたか?
富田氏:まず、アカウントを作っていたものの、全く機能していなかったアカウントが機能するようになりました。
一番分かりやすい所で言うと、フォロワーさんが倍以上に増えたのは目に見えて判りましたね。また、熱心で、すごく好意的に八ヶ岳のことを思ってくださっていると判るコメントも増えました。そんなやり取りができるようになったことで、SNSを本来のコミュニケーションツールとして活かせるようになったと、最近すごく感じています。
お客様の喜びが自然なインスタ投稿を引き起こす
――:インスタグラムでは、どのような企画を実施されましたか?
富田氏:ホテルにお泊りのお客様を対象に、インスタグラム講座をやっていただきましたね。(ふたつぶの)松井さんと伊藤さんに講師にお招きして、インスタグラムの使い方を教えていただいたあとに、弊社の敷地内のインスタ映えスポット9カ所をバスで巡り、各スポットで投稿していくという企画です。
――:その企画を実施してみて、お客様の反応はどうでしたか?
富田氏:初めてインスタグラムに挑戦するという方もいらっしゃいましたが、親身になって教えてくださったので、安心して始められましたし、きっかけを頂けて良かったというのもありましたね。
写真の綺麗な撮り方まで教えていただいたので、「#八ヶ岳高原ロッジ」の美しい投稿が一気に増えました。
――:八ヶ岳高原ロッジに実際に足を運んでくださったお客様に、「#八ヶ岳高原ロッジ」のハッシュタグをつけて投稿をして下さると、抽選で「青い鳥」というチョコレートをプレゼントするという企画も開催されていたと思いますが、それはいかがでしたか?
富田氏:はい。それは抽選ではなく、皆様にお渡ししました。弊社の人気商品、「幸せを呼ぶ青い鳥」チョコレートをお渡ししましたね。とても喜んで頂けましたし、それを再び写真を撮って投稿して下さったりということもありました。
――:自然と投稿してもらえるのは、すごく嬉しいですね!
癒しの投稿でコロナ禍でもフォロワーは増加
――:コロナの自粛期間中に、来訪者自体は減少してしまったと思うのですが、その間も、フォロワーは減らず、むしろ増えていました。具体的にどういうところに力を入れたとか、施策はありましたか?
蕪木氏:そうですね。あえて「来てください」という投稿は避けて、淡々と日々の自然の移り変わりを発信し続けたところ、「また行きたい」、「このコロナが明けたらまた行けるのが楽しみです」、「癒されました」といった投稿が増えたという印象です。
――:きっと、行けないからこそ分かるというか、離れているからこそ分かる八ヶ岳の良さを再認識してくださったのでしょうね。
蕪木氏、富田氏:そうですね。
SNSを通じて、この環境に興味を持って貰いたい!
――:今までは紙でのアプローチだったと思いますが、新しく弊社が関わらせて頂いたSNS、Webでの発信を通じて、これから来てくれそうなお客様に届き、来訪に繋がっている体感はありますか?
蕪木氏:今は、あまりそこにフォーカスしていないんです。実際にどれくらいの数字が上がったのか、数値化していない…というのが正直なところですが。
今は、来客を何パーセントあげようとか、売上への直接的な貢献といったことはあまり意識しにようにしています。純粋にこの環境に興味を持ってもらうためのファーストステップと位置付けて、楽しい気持ちでSNSに取り組むことが、結果として、会社への貢献につながると考えています。
――:販促ツールとしてのSNSではなく、広報PRとしての役割を担った発信をしてらっしゃるということですね。そしてなおかつ、ビジネス的で押し付けるような発信をしないからこそ、お客様とコミュニケーションを楽しめているんですね。
蕪木氏、富田氏:はい。そうですね!
今後ふたつぶへ期待すること
――:二人三脚で御社のSNS発信をサポートさせて頂いていますが、こんなサポートがあるといいななど、今後、弊社に期待することはありますか?
蕪木氏:これまでは、自分たちが持っているコンテンツの魅力を、SNSを通じて再認識し、素直に表現することを心がけてきた3年間だったと思います。これからは、そこに何か新しい付加価値を見出していきたいと考えています。
例えば、「自然と音楽」あるいは、「ライフスタイルと文化」など。
私たちが持っているものを何かと掛け合わせて、新しい価値を見出し、このSNSを通じて発信していけたらいいなと考えています。そこには私たちだけの視点では難しい部分があるので、今の世の中の流行や情勢をいかに取り込んで、アップデートしていくことに力を入れていきたいなと思っています。
ふたつぶへの依頼を検討中の方へ
――:弊社に業務を依頼しようかどうか迷っていらっしゃる方とか、弊社のことを知らない方に向けて、弊社のPRをお願いしてもいいですか?
富田氏:ふたつぶさんは、とにかく柔軟で、フットワーク軽くて、気さくで、絶対に門前払いされないので、まずはご相談ください。私も最初はFacebookのメッセージから代表の福田さんにコンタクトを取らせていただいたんですけど、ぼんやりとした悩みでも、しっかりと聞いてくださりすぐに対応して下さったので、まずはご相談したらどうでしょう?と思います。
――:この記事を見てくださっている方で、八ヶ岳高原ロッジに行ったことが無い方もいると思います。最後に一言、八ヶ岳の魅力を語っていただけますか?
富田氏:難しいですね。語りつくせないですね。笑
蕪木氏:一言でいうと、「『何もない』を楽しみに来て下さい!」ということでしょうか。
決して観光地ではないので、ゴルフ場やスキー場、温泉もないですし、ただ豊かな自然や美しい四季があり、そこに流れるゆったりとした時間があるだけなんです。
そこには長い時間をかけて、いろんな人たちが想いを寄せてきた歴史や文化があって、そうした想いの詰まった時間を、ただゆっくりと過ごしていただく場所が、この八ヶ岳高原の最大の魅力だと思います。まさに何もしない時間を楽しんでいただきたいなと思います。
――:現代の多くの人は、Webやパソコン、スマホが常に隣り合わせで、そういうモノ・コトを全部自宅に置いてきてリセットするという意味で過ごすといいですよね。
本日はお忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございました。
蕪木氏、富田氏:ありがとうございました。
弊社担当者松井・山口より
インスタグラムの投稿代行にあたり、弊社がご提案したのは
宿泊客の方を対象にインスタグラム講座を開催
バスで八ヶ岳高原のインスタ映えスポットを巡回
インスタグラムで八ヶ岳高原ロッジの魅力を継続発信
インスタグラムのストーリーズやリールの機能を活用してフォロワーとの交流を図る
お客様(フォロワー)との交流を増やすことを意識して、ご提案をさせていただきました。
インスタグラムを活用されたことで、これまでの紙媒体での一方的な発信ではなく交流ができるようになり、熱意あるファンの方が増えたそうです。また、八ヶ岳高原ロッジの蕪木さん、富田さんをはじめとした関係者さまの「来てくださいという投稿は避ける」などの細かなお気遣いがファン増加に繋がったのだと思います。
今後もふたつぶは、八ヶ岳高原ロッジの魅力を多くのお客様にお届けできるよう、サポートさせていただきます。
編集後記
インタビューを伺って一番感じたのは、八ヶ岳高原ロッジさんのSNS発信の展開手順の秀逸さでした。
特筆すべきは、まず社内の理解を充分に得てから、社外への発信を広げていくという手順を採られている点です。しかも、蕪木様も富田様も、意識的にではなく、社内の方にSNSの可能性に触れて欲しいという自然な想いで行動されていたり、社外への施策についても、ふたつぶが提案する新しい施策を非常に柔軟な気持ちで採用され、これまでの4年間で社内からの支援を得ながら、SNSやWebを着実に進化されてこられました。
この一連の流れは、かつて荒れ果てた牧場跡地に木を植え、森を育てた…というような、ベースを充分に整えてから拡大する八ヶ岳高原ロッジ様の起源と重なるものを感じたり、企業理念である「自然と人と文化の共生」の通り、SNSという新しい文化との「共生」を果たされていることを実感しました。今後も八ヶ岳高原ロッジさんの「共生」の形が、さらにどのように発展していくのか非常に楽しみです。
Text:あんべよしえ
Edit:ふたつぶ編集部
八ヶ岳高原ロッジ様公式SNS/Webサイト紹介
弊社でお手伝いさせて頂きました、八ヶ岳高原ロッジ様の公式SNS/Webサイトです。
八ヶ岳高原の豊かな自然の移り変わりがより身近に感じられ、癒しを与えるものとなっています。
ぜひ、ご覧ください。
ふたつぶ広報よりお知らせ
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